column 2 住宅設計の基本的な考え方 12

間取り2

家の中で食事をするところは最も大事と考えます。間取りを考えるうえでその敷地の中で一番気持ちよさそうなところに食堂を配置します。朝食は一日のスタートでもあるし、夕食は家族そろっての団らんの場でもあります。また昼間は気の置けない友人たちとのおしゃべりの場でもあります。食堂からの景色、日当たりなど間取りを考えるうえで大事な要素です。

川上町の家

川上町の家

オーダーキッチンにすると
形も自由にデザインできる


キッチンは主婦のワークステーション。家族とコミュニケーションを取りながらオープンな形で料理を作るのが好みの方、集中して料理をしたいので独立した形のキッチンを好まれる方などいろいろです。ご自分に合った、その家族に合った形のキッチンを話し合いながら見つけていけばベストマッチのオリジナルのキッチンも可能です。流行やモデルハウスなどに左右されずに家族の形にフィットするキッチンを探していきましょう。
当社で設計するキッチンの半分は造り付のオーダーキッチンです。オーダーにするとかなりのコストアップと思われがちですが各メーカーのシステムキッチンと比べてもそこまで高価格とはなりません。完全に自由にその家族に合ったキッチンとするためにオーダーキッチンを考えて見られてはいかがでしょうか。


間取りの話をしている時によくいわれる言葉があります。「お客様がきた時にどうするか。」ということです。どうも間取りを考えている時にはお客様がよく来るようです。でも今の自分達の生活をよく考えて見ましょう。はたしてそんなに気を使うようなお客様がよく家にこられているでしょうか。もし食事時につかつかと上がってくるようなお客様や、泊まるようなお客様は、たいてい自分達の親や身内・ごくごく親しい友人など、ほとんど家族同然で気を使わない人がほとんどではないでしょうか。お客様を過大評価しすぎて、本来の家族の住みやすさや、動きやすい動線、などがおろそかにならないよう注意したいものです。

熊本の家

熊本の家

壁の中に建具を設けて
キッチンを隠すこともできる

加治屋町の家

加治屋町の家

キッチンを中心としたLDKアイランド型

谷山中央の家

谷山中央の家

食堂と居間の仕切りは壁に引き込む建具で広々と

姶良の家

姶良の家

キッチンとテーブルを斜めに配置
LDKに動きが生まれる